「長年使っていないピアノ、思い切って売りたいけれど思い入れもある」とお悩みの方、いませんか?場所を取るため処分したらスッキリはするものの、価格や思い出を考えるとそう簡単に踏み切れないですよね。本記事では、ピアノを売る際のメリット・デメリットのほか、売ると決断した際の具体的な流れを解説していきます。悪徳業者に騙されないために、優良業者を見抜くポイントも見ていきましょう。売るか否かお悩みの方必見です。
ピアノを売るメリット・デメリット
高額な楽器だからこそ、売るのはメリット・デメリットの両方が伴います。部屋の広さや騒音対策といった環境面や、練習面などに焦点を当てて考えていきましょう。
ピアノを売るメリット
部屋の空間を有効活用できる
今まで大きく場所を取っていたピアノを売ることで、部屋の空間を有効活用できるようになります。家庭用としてよく使われるアップライトピアノを例に挙げると、高さ約120cm×間口約150cm×奥行約60cmが平均的な大きさです。このスペースが空くことで部屋を広く使えたり、新しい家具を置いたりできます。断捨離してスッキリできるのは大きなメリットですよね。
臨時収入につながる
ものによっては高値で買取が可能なため、高額な臨時収入につながる可能性も十分にあります。特にヤマハやカワイなどの国内の有名メーカーだと、例え数十年前の購入品であっても、十分な値が付く可能性が高いです。長年弾いていないのなら思い切って売りに出し、そのお金で欲しかったものを買うのもありですね。
騒音対策のストレスから解放される
騒音対策は、自宅で楽器を練習する際に避けては通れない道です。今まで練習する時間帯を考えたり、サイレントピアノを使ったりとさまざまな対策を取ってきたかと思われます。売りに出して物理的に弾けない状況にすれば、そのような気遣いをするストレスから開放されるのもメリットの1つです。
ピアノを売るデメリット
高額な買い物だからこその後悔
グランドピアノだと約100万円~、アップライトピアノだと約40万円~と、購入時の金額がかなり高額なため、手放した後に後悔してしまう方もいらっしゃいます。大きな付加価値が付いたものなら別ですが、大半は購入時よりも低い金額での買取となるため、「あんなに高かったのに売ったらこの金額か」と、気持ちの面で整理が付きづらくなる可能性も否めません。
気軽に弾けなくなる
自宅にピアノが置いてあると、気軽に練習したり演奏を楽しんだりということができますが、売ってしまうと当然ながらそういったことができなくなってしまいます。ピアノは隙間時間に少しずつ練習すると上達度に大きな差が出る楽器のため、気軽に弾けなくなるのは大きなデメリットと言えるでしょう。スタジオやスクールに通うという手段もありますが、利用料がかかるためそれなら売らなくても良いという結論に至る方も多いです。
下の世代に引き継げなくなる
子供や孫、身内に小さい子がいる場合は、下の世代に受け継ぐことができなくなるのも懸念点です。先ほども触れた通り、ピアノはかなり高額なので、経済的な事情で購入を断念する方も多い楽器です。「あのとき売らずに取っておけば譲ることができたのに」という後悔をしないかどうか、今一度検討してみましょう。
ピアノを売るときの流れ
まだ売る決断が付いていない方も、自宅のピアノにどのくらいの価値があるのか調べてみませんか。特に国内メーカーのものだと、高額な買取金額が大いに期待できます。査定や実際に売る際の具体的な流れを見ていきましょう。
1.査定に必要な情報を確認
査定依頼を出す前に、売りに出す予定のピアノの情報をまとめておきましょう。必要になるのは種類・メーカー・製造番号のほか、ペダルの色や設置場所(2階以上・玄関から搬出可能かなど)の情報です。特に設置場所に関しては、追加料金がかかるか否かに関係する重要な情報です。忘れずに記入してください。
2.ネットで査定依頼を出す
必要な情報がまとまったら、ネットで査定依頼を出します。業者によっては国内メーカー限定、ヤマハやカワイ限定といったところもあるので要注意です。気になる業者に一つずつ依頼していくのももちろん有りですが、効率よく査定ができる一括査定サービスを利用するのもおすすめです。ひと目でどの業者が1番好条件かを確認することができますよ。
3.比較検討
査定依頼を出すと数日以内には結果が届きます。即日で買取金額を通知している業者もあるため、お急ぎの方も安心です。この際、買取金額だけでなく運搬費やキャンセル料などの金額も確認すべきです。
4.訪問査定
ネット査定の結果を踏まえて、訪問査定を依頼する業者を決めていきます。状態によっては、ネット査定の金額よりも大幅に買取金額が下がってしまう可能性もあります。そのため、できるだけ多くの業者に訪問査定を依頼することをおすすめします。
5.引き渡しと代金の受け取り
訪問査定で提示された買取金額に納得がいったら、いよいよピアノの引き渡しと代金の受け取りに入ります。業者によって現金受け取りや振り込みなど、さまざまな形式がありますので、事前に確認しておきましょう。
悪徳業者に引っかからないために気を付けたいこと
大半は優良業者ですが、中には悪徳業者も潜んでいます。悪徳業者に引っかからないために気を付けたいことを見ていきます。簡単に調べられる情報が多いため、買取を検討している方は要チェックです。
古物商許可証を調べる
古物商許可証を取得しているかどうかも、業者を見極める重要な材料です。古物商許可証とは、中古品を売買する際に必要な許可のこと。古物営業法に定められており、個人の身分証や法人の登記事項証明書を提出することが義務化されています。許可を取ると番号が割り当てられるため、買取依頼を検討している業者のホームページにて確認してみてください。大体はホームページの下部か、会社案内のページに「○○県公安委員会古物商許可証 第○○号」と記載されているはずです。管轄の公安委員会のホームページで番号を検索すると、きちんと届け出が提出されているか否かも確認できます。
追加料金を調べる
買取価格自体が高値でも、追加料金が嵩んで結局あまり手元に残らなかったという事例もあります。例えば査定の際の出張費や査定費、運搬費、取りやめた際のキャンセル料などがかかるケースもあるのです。追加料金がかかるのか、かかる場合はどのぐらいなのかを事前に確認しておきましょう。
相場金額を調べる
本当はもっと価値があるものなのに、相場よりも大幅に低い金額または無料で引き取りをしようとする悪質な業者もいます。買取相場を事前に調べておくことで、大きな損をすることは防げます。メーカーと製造番号を確認してから、検索してみましょう。
まとめ
ピアノを売ることは、メリット・デメリットの両方が伴います。高価な楽器だからこそ、売るかどうかはじっくり検討したいものですよね。実際に売る際は、査定に出す前に古物商許可証や追加料金、相場を調べておくことをおすすめします。悪質な買取業者には要注意です。
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